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同じ「年収600万」でも、中身は同じではない

転職先を比べるとき、提示された年収の額面だけを並べていないでしょうか。同じ600万円でも、基本給がいくらで、手当がいくら乗っているかは会社ごとに違います。そして、その比率で入社後の伸び方が変わります。

人事制度をつくる側にいると、この内訳は制度設計そのものです。会社は、固定で払い続ける部分と、状況によって出し入れできる部分を分けて設計しています。額面が同じでも、どちらに寄せているかは会社の考え方で決まります。

02

手当が賞与や残業代の算定基礎に入らないことがある

見落とされやすいのがここです。賞与や残業代は、多くの会社で基本給をもとに計算します。手当がその計算のもとに入らない場合、手当の分だけ月々の額面は増えますが、賞与や残業代はその分だけ増えません。

つまり、基本給が高い会社と、手当で同じ額面をつくっている会社では、賞与の出る年の総額が変わります。額面が同じでも同じ待遇ではない、というのはこの意味です。

03

手当は毎年動くことがある。来年も同じとは限らない

もう一つ、手当には固定のものと、評価によって毎年見直されるものがあります。評価連動の手当は、上がることもあれば下がることもあります。

採用の場面では、その年に出せる金額を提示します。それは嘘ではありませんが、来年の保証ではありません。オファーの金額のうち、どこが変わりにくく、どこが毎年動くのかは、入る前に確認できます。

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職種によって給与レンジが別建ての会社がある

全社で一本の等級表を使う会社もあれば、職種によって給与レンジを分けている会社もあります。とくにIT企業では、エンジニア職の一部を別の枠で設計していることがあります。採用競争の相場が職種ごとに違うためです。

この場合、同じ会社の同じ等級でも、職種によって上限が違います。求人票の「年収◯◯万〜◯◯万」という幅が、どの枠の話なのかは、募集要項からは読み取れないことがほとんどです。面談で聞いていい種類の質問です。

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オファーを受け取ったら確認する3点

内訳を聞くのは失礼ではありません。制度として決まっていることなので、答えられる会社は答えます。逆に、答えが曖昧な場合は、その部分がまだ固まっていない可能性があります。

  • 提示額の内訳。基本給と手当がそれぞれいくらか
  • その手当は賞与・残業代の算定基礎に入るか
  • 手当は固定か、評価によって毎年見直されるか
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この確認は、転職しない判断にも使える

内訳が分かると、いまの会社の給与明細も同じ目で読めます。自分の額面のうち、どこが動きにくく、どこが評価で動くのかが見えます。

そのうえで差が小さいなら、転職しないという判断にも根拠が持てます。判断材料を増やすための確認であって、辞めるための確認ではありません。

よくある質問

内訳を聞くと、印象が悪くなりませんか。
制度として決まっている内容なので、聞かれる前提で用意されています。金額の交渉ではなく、条件の確認として聞けば問題になりにくいです。答えられない場合は、その部分がまだ決まっていない可能性があります。
求人票の年収幅は、そのまま信じていいですか。
幅の上限は、上位等級や特定職種を含んだ数字であることがあります。自分がどの等級で入るのか、その等級のレンジはいくらかを聞くほうが実態に近づきます。
手当が多い会社は避けたほうがいいですか。
一概には言えません。残業が少なく賞与の比重も小さい会社なら、手当中心でも総額は安定します。避けるかどうかではなく、算定基礎に入るかと、毎年動くかを確認したうえで比べてください。
無料相談でも、結論は持ち帰れます。

AIや無料窓口で整理できる範囲を先に試し、有料サービスを比較する場合は、対象者・総額・支援内容・解約条件をメモしてから判断してください。